復職したい看護師が抱えているさまざまな不安

スキルの低下

ブランクによってスキルが低下し、復職した際に思うように仕事ができないのではないかといった不安です。点滴時の静脈ルート確保や採血、人口呼吸器を装着している患者へのケアなど、特に手先を使う処置に対して恐怖感を覚えます。スキルの低下による不安から、復職に踏み出せない人も少なくありません。そういった不安を抱えている人は、復職する前に研修などでスキルを取り戻す必要があるでしょう。

迷惑をかけてしまわないか

復職して間もない頃は仕事に慣れることに精一杯で、それが周囲の迷惑にならないだろうかと不安を感じてしまいます。未経験の分野や全く新しい職場だとなおさらでしょう。また、職場ごとに細かいルールが存在し、独自の人間関係が築かれています。さまざまなストレスによって、新しい職場に馴染めるか悩んでしまう人も少なくありません。可能であれば、事前に職場の雰囲気や人員体制などの情報を調べておきましょう。

仕事の進め方

ブランク明けで働く場合、最初のうちは仕事を思い出しながら作業を進めることになります。体力的にハードな仕事なので、以前のように働けるか不安を感じている人も多いでしょう。スキルの低下だけでなく、同時に複数の患者を看護することに対する不安も拭えません。スケジュールの組み方や仕事の進め方に不安がある人は、これまで自分がどのようにしてきたかを思い出してみてください。また、同じ境遇の看護師が近くにいるのであれば、経験談を聞くのもおすすめです。

配属先

復職した際に、職場の都合によって未経験の部署に配属されることもあります。経験のある部署であれば多少は不安も和らぎますが、新しい環境だとより大きなストレスを感じることになるでしょう。また、部署によっては残業の多さや休みやすさが異なります。どうしても勤務したい部署がある場合は、面接時などにその旨をしっかり伝えておくことをおすすめします。

緊急対応

特に不安を感じるのが、緊急対応を正確にできるかどうかです。緊張感のある中でも、冷静に状況を把握した上で正しい判断を下さなければなりません。そういった状況の中に身を置くことに不安を感じ、復職を諦める人もいます。しかし、緊急対応はどの現場でも起こり得るため、一定の覚悟は必要になるでしょう。緊急対応への不安が大きい人は、復職前に研修や勉強会に参加しておくことをおすすめします。